小山ゆう先生の作品
どさ回りのボクサー シャーク堀口を父に持つ堀口元気。
父と一緒に日本中を転々とする内、父が関拳児との戦いに敗れ、死んでしまう。
元気は、母方の祖父母に引き取られるが、隠れながらボクシングのトレーニングを続けていた。
中学校の卒業した時、上京してプロボクサーになり、父の跡を追う。
不敗の王者の関拳児と、ついに対戦することになった元気は、宿敵関拳児にKO勝ち。
不敗の王者がリングで立ち上げれない。
元気は、関を抱え上げようとするが、関の事務の会長はこれを拒む。
その時、関が「堀口、たのむ!!俺を運んで行ってくれ」と堀口に運ばれることを選ぶ。
最高の相手だから体を預けられることができたのだ。
でも、元気は大座を返上し、サングラスをかけて雑踏に紛れてゆく。
元気は、故郷の街へ帰った。朝もやの中をまた昔の様に走り出す。
祖父母の家に向かっているのだが、これから元気はどうするのか、とても気になります。
釣りキチ三平
矢口高雄先生の傑作です。
主人公は、三平三平。
東北の田舎町で育ちました。
祖父の一平が釣竿職人だった事から、三平は小さい頃から釣りの手ほどきを受けて育ちました。
三平は、まだまだ少年なのに、徐々に釣りにのめり込み、立派な釣りキチになっていきました。
いつもの様に、釣り大会に出ていると、風来坊釣り師の鮎川魚紳に出会います。
この鮎川魚紳に出会った事が三平の人生の転機となりました。
魚紳に見込まれた三平は、鮎川魚紳と共に日本一周釣り行脚に出る事になります。
日本中の釣り場で、各地の釣りキチ達と勝負して回りました。
時には、海外まで足を延ばしました。
一つ一つの勝負が生きいきと描かれています。
最後は、三平が釣りキチ同盟の初代会長になると言う意外な展開でしたが、その時の挨拶が三平の気持ちを良く表しています。
「釣りをしたいと思っても、釣り場はだんだん遠く...きたなくせまく...魚は少なくなってゆくだ。 おらの願いはたった一つ!! もっと魚を釣りたいんだーっ!!」
環境問題や外来生物の侵入に関する警鐘を鳴らせた漫画になっていました。